浦部知恵(うらべちえ)です。
突然ですが、
あなたは
「空気を読むのが得意」ですか?
それとも、
「空気を読むのは苦手、、、」ですか??
私自身は、過去に、
「ちえちゃんは、活き活きと空気を
読みに行くよね!」
と言われたくらい、
「空気が読める、読みに行く」人間です。
「空気を読む」とはそもそもどういう意味?
インターネットで検索すると
その場の雰囲気から現状を推察する。
特に、その場で自分が何をすべきか、
すべきでないかや、
相手のして欲しいこと、
して欲しくないことを
憶測して判断する
と書かれています。
そして、脳科学者の中野信子さんが、
「空気を読む脳」という本を出されていて、
職場で、学校で、なぜ日本人は「空気」を読むのか?
脳科学を通し、日本人の心性と強みを読み解いてらっしゃいます。
表紙には、
「なぜ、
相手や周りの気持ちが
わかりすぎる人ほど
生きづらいの?」
と書かれています。
ということは、
「空気を読める」私は、
生きづらいと感じているのか?
そもそも、空気を読むようになったのはなぜか。
そこには、私の過去の経験が大きく
関わっています。
◆小学生の頃、1クラス30人しかいない
同級生の中で、
「空気が読めない」行動をすると、
女子の中での無視がはじまったこと。
◆勉強でも、運動でも、
人よりも秀でた成績を残すと
疎まれて悪口を言われたこと。
◆新舞踊を習っていて、
本当は恥ずかしかったり、
楽しくなかったりしても、
人前で踊る機会が多く
笑っていないと損をする、
周りの子と比べられて
なぜああいう風に出来ないのか、
と言われる
いつの間にか
”そうしないといけないんだ”
”ああした方が得をするんだ”
と周りにあわせて、大人が
喜んでくれる対応をとれるようになったこと。
◆大手人材派遣会社、ハローワークなどで、
とにかく多種多様な方とマンツーマンで
お話しをしてきた経験から。
などなど、
挙げ出したらキリがないですが、
私にとって
「空気を読む」ということは、
「周りにあわせて生きやすくなるための
必須の技術」
というような感覚でした。
いわゆる、自分を守るための武器のようなものです。
皆さんの中でも、
もしかしたら気がつかないうちに
自分の守るための武器として、
「空気を読む」スキルを習得してきた方も
多いかもしれません。
おなじく、中野信子さんの
「人は、なぜ 他人を許せないのか?」
という著書の中ではこう書かれています。
女性の方が空気を読むのが得意な理由
「みんなに合わせる」ための重要な機能、
特に非言語コミュニケーション、文脈の背景、
場の空気を読むのに使われる領域は、左の側頭葉の
一部である上側頭溝というところ。
(中略)
男性と女性では性差があり、
女性の方が、統計的な有意差のあるレベルで
発達している。
つまり、
集団の空気をよむことの合理性を理解し、
そのためなら嘘をつけるという器用さは
女性の方が比較的発達している
そして、
【子育てにも要因がある】
言葉を発することのできない乳児は、
顔色や泣き方などによって意思を伝えている
→母親は、それを高い理解度で受け取る必要がある
その能力の高さによって、
同性同士のコミュニケーションや
自分自身に対するネガティブなメッセージを
受けとりやすくなるために、
生きづらさを感じている。
ーー
いかがでしょうか?
私たち、女性は元々の生物学的な
観点からもその能力が高く、
さらに、
母親となった後、
「空気を読む」技術が向上していく。
心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、
「実は空気を読むのは苦手なんです」
という方も、
現代の日本社会では、
空気を読まず、集団から孤立しても
許される風潮が、どんどん高まってきていますし、
気に病む必要もないと思います。
「空気を読む」ことが良い・悪い、ではなく、
自分がなぜ、空気を読むようになったのか
空気を読まなければならなかったのは
どんな時だったか
空気を読めなくて大変だった時、
を振り返り、
これからの生活の中で
自分はどのように生きていきたいか、
無理をしている部分はないか、
などをしっかりと自分の中で見極めることが
大切だと思っています。
空気を読むスキルが異常に発達してきた
自分自身も、
周りの顔色を伺うばかりでなく、
その上で、「自分は、どうしたいか」
をその都度判断できる技術を
今は磨いています。
皆さんもぜひ、
日常の中で自然とやっている
「空気を読む」技術について、
自分自身のこれまでの行動や
今無意識にやっている行動について
ふと、向き合ってもらう時間を
作ってもらえたらいいなぁと思います。
読んで頂き、ありがとうございました😊