人(家族)に言われて自分の好きなことを諦めない方がいいと私が思う強烈な理由

0

皆さんは、

ご家族に遠慮せずに、好きな事をされていますか?

それとも、いつか出来たらいいな~と

妄想する日々を送られていますか?

好きな事は、誰かに言われて諦めるモノじゃない!

そんな風に強く思う、私の理由をご紹介します。

私の祖母の話です。

私の祖母は現在92歳。

家から500mの同じ地区の家に15歳の時に嫁がされ、

20歳で私の父を産みました。

祖母は3人の子どもを育てながら、

米農家の嫁として毎日朝から晩まで農作業、

家では毎朝夕板の間の拭き掃除、夜は酔っ払いのために

どぶろくを注ぐ、

時には地域の人もやってきて、とにかく酔っ払いの相手。

そんな祖母の楽しみは、「踊り」でした。

(写真は、弟の結婚式で踊った私です)

私は、祖母が50歳の時に生まれます。

私が3,4歳の頃には、「田植え踊り」という地域の行事に参加、

五穀豊穣を願う秋祭りにも、その頃からいつの間にか

練習に連れていかれ、いつの間にか舞台に上がっていました。

そして、小学校1年生の頃。

親戚でもある踊りの先生のところへ

祖母に連れていかれ、

毎週土曜日は踊りの練習、という生活が

中学校まで続きました。

高校生になってからも発表会前は練習に行く。

大学に上京してからも自主練習をして発表会には岩手に帰る。

祖母も、毎週水曜日の夜は踊りの練習に行き、

私の発表会はもちろん、自分自身も出演する。

祖母は、母世代の若い方たちに交じっても引けを取らないかっこよさがありました。

そんな祖母が自慢であり誇りでした。

夫(祖父)に言われても辞めなかった踊りを、息子(私の父)に言われて辞めてしまった

私は、18歳で上京したので、そこから気軽に踊りの練習へ行く事は

なくなりましたが、

祖母はもちろん、68歳の時点でも毎週1回の踊りの練習をしていました。

実は、私が小さい頃は、

毎週の踊りの練習代、多い時には毎月だった発表会など、

演目ごとに衣装も必要で新しく着物を仕立てて用意する。

それなりの費用がかかっていたので、

祖父に「金ばかりかかって」と嫌味を言われたのを覚えています。

祖父は、祖母が踊りをやることを快く思っていませんでした。

しかし祖母は、本当に心から好きなことだったので、

夫である祖父に何やら言われたところで

辞める気持ちは全くなかったのです。

祖父は私が高校生の時に他界しました。

28歳の時、祖母が78歳。

私は第一子の出産で里帰りをしました。

当時の祖母はまだ身体も元気で、毎日外に出て

草取りをする。

産後座敷で赤ちゃんの面倒を見ている私とひ孫の

ところへ、毎日おやつを持ってきてくれました。

その頃、祖母に言われたことがあります。

じいちゃん(祖父)に言われても辞めようなんて

おもわねがったども、

〇〇(私の父)に言われたらしょうがねがったもんな

祖父に何を言われたって辞めなかった踊りを、

父に言われたことで、祖母は習う事を諦めてしまっていました。

加速する認知症

もちろん、「踊り」を辞めた事だけが原因ではないと

思っているのですが、どうしても、

「好きなこと」を辞めてしまった祖母の顔が

忘れられないのです。

祖母は、92歳の今も、

身の回りのことは自分で出来ます。

ただ、踊りを辞めたちょうどその辺りから

認知症を発症し、どんどん進行していきました。

あんなに好きだった踊りを辞めてしまった祖母。

6年前に、私が秋祭りの50周年で踊った時も、

涙を流して喜んでくれ、

翌日にはそのことを忘れていました。

好きなことは、どれだけ自分の力になるか

祖母が、踊りを習う事を辞めていなかったら、

今はどうだったのか

私は、思わずに言われないのです。

父が、祖母に辞めろと言った理由は様々だったと思います。

元々親戚関係にある踊りの先生との相性もよくなかったのですが、

私には、息子が母親にみっともないからやめてくれと、

駄々をこねているようにも見えていました。

しかも、父にとってはそこまで大きなことで

なかったようにも思うのです。

それを、ショックを受けて

実際に辞めてしまったのも、祖母自身なのです。

私も、祖母と同じように息子がいて、

息子にもしも自分の好きなことを否定されたら…

考えただけで辛いものです。

しかし、息子にも理解してもらう努力をしたい。

そんな風に思うのです。

大人になり、

特に母親になると、

どうしても、「自分のしたい事」を後回しにして、

いつの間にかその考えが自分の中に定着していることがあります。

子どもは、必ず親から手が離れる。

そんな時に、自分のことを後回しにしてばかりいると、

自分が「何が好きだったか」さえ、忘れがちになると思います。

好きなことが、どれだけ自分の力になるか。

好きなこと(踊り)をやっている時の祖母の活き活きとした目。

好きなこと(踊り)を辞めてしまった後の、祖母の悲しそうな目。

私は、忘れません。

大好きな祖母から教わった事だからこそ、

私は、私の意志を、息子にも理解してもらえるような、

そんな生き方をしたいと思っています。